旧松本(土井)邸は、故松本安弘氏の遺言により、
平成13年宝恷sに寄贈されました。

旧松本(土井)邸
国登録有形文化財

神戸を拠点に貿易業を行っていた、
土井内蔵(松本安弘は土井内蔵の娘婿)の本宅として、
昭和11年にアメリカ帰りの建築家、
川崎忍(土井内蔵は川崎忍の叔父)によって設計され、
翌12年5月1日に完成しました。
記録によれば、1階40.541坪、2階23.833坪、工事費は11,900円でした。
(当時は、米10キロが2円80銭でした。)

建物の中央に玄関があり、大きく張出した庇(ひさし)の持送りに特徴があります。
1階は、玄関ホールを軸にし、ほぼ対称に各室が配置され、
玄関土間からの動線は、正面階段ホールと左側居間兼応接間の
二方向に向かっています。
2階の4室は、寝室などのプライベートな部屋で、
現在、「床の間」を設けられている部屋は、建築当時には「床の間」がなく、
6畳の和室となっていました。

外観・内装ともに当時の姿を残し、モダンな西洋スタイルの生活を知ることができる
貴重な文化遺産で、平成17年に国登録有形文化財に指定され、
平成21年には、ひょうごの近代住宅100選に選定されました。

旧松本邸は非公開ですが、毎年11月に特別公開を行っています。

『旧松本邸』(リーフレット)(PDF:786KB)

宝塚駅→旧松本邸への案内図

−写真はクリックすると拡大できます−
松本邸@

旧松本邸
松本邸A

旧松本邸 応接室

設計者・川崎忍

明治23年生まれ。
明治37年父と共に渡米し、カリフォルニア大学大学院(建築学部)を卒業。
単身帰国後、
大正11年松井建築事務所、
同12年ファーガソン請負会社、
同14年モーガン建築事務所を経て、
昭和3年川崎建築事務所を開設しました。
昭和13年帝都工業技術学校校長、
同15年電気溶接学校校長を歴任。
昭和15年開催予定だった、東京オリンピックシンボル塔設計競技において一等入選。
昭和21年事務所を閉鎖し、大成建設入社。(昭和32年退社)
昭和47年死去。

設計を手がけた主な作品

◎日本基督教団本郷中央教会(昭和4年・国登録文化財)
◎弘前女学校(昭和4年)
◎慈愛園・クロンク幼稚園(昭和4年)
◎日本メソジスト牛込教会(昭和9年)
◎立教女学院・学生会館