あんな絵本こんな絵本2013

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リストをつくるにあたって

 

選択基準
  ・2012年(1.1〜12.31)に出版され、宝塚市立西図書館の蔵書になっていること
  ・作品の多様性
  ・作品の独自性、斬新さ
  ・原則として、シリーズ2冊目以降は評価の対象としないが、特に優れているものは例外とする。
      シリーズとは
      ・出版社がシリーズとしてだしているもの(ノンタンなど)
      ・同じ主人公で続いているものは、シリーズ名がついていなくてもシリーズとして扱う
                                                   (ぞうのエルマーなど)
      ・出版社の販売政策上シリーズ名があるが内容的に独立しているものはシリーズとして扱わない。
       (0.1.2絵本、九博絵本など)

対象年齢のグループ分け
あんな絵本こんな絵本   ・0〜2歳
  ・3歳以上
  ・5歳以上
  ・7歳以上
  ・10歳以上

記載順と書誌事項
  ・グループ内アイウエオ順、巻末に索引を設ける
  ・書名、作者、出版社(記載されている書誌事項は絵本の記述のとおりではありません)

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0歳〜 はじめて絵本に出会う子どもたちに

 

『いちじくにんじん』

大阪YWCA千里こども図書室/案 ごんもり なつこ/絵 福音館書店

いちじくにんじん

よく知られているわらべ歌が絵本になりました。出だしは〈いちじくにんじん〉で始まっても、後半は地方によっていろいろ違いがあります。このわらべ歌は同時に、かぞえ歌でもあることが、ページをめくっていくと分かります。さあ、ご一緒にどうぞ!


 

『ぽぽんぴぽんぽん』

松竹 いね子/文 ささめや ゆき/絵 福音館書店

ぽぽんぴぽんぽん

「ぽぽんぴぽんぽん」という言葉のひびきがとても楽しくて、声に出して読むと気持ちがいいですね。「○○ちゃんのおへそはどーこ?」と、親子でやりとりを楽しむことができます。動物たちが自分のおへそを指さす絵が、何ともいえずかわいいです。くり返される言葉のリズムを、赤ちゃんと一緒にお楽しみください。


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3歳〜 絵本が楽しくなってきました

 

『タマゴイスにのり』

井上 洋介/作・絵 鈴木出版

タマゴイスにのり

タマゴがイスに乗って散歩にでかけます。このタマゴはにわとり母さんのタマゴです。でも、タマゴ売りのおばあさんのタマゴと見比べてみると…。タマゴの散歩におつきあいください。


 

『ちょっとだけまいご』

クリス・ホートン/作 木坂 涼/訳 BL出版

ちょっとだけまいご

ちびフクロウが巣から落ちました。「ぼくまいご」というちびフクロウを、りすが、おかあさんのところへ連れて行こうと走り回ります。さて、うまく見つけ出せたでしょうか?ちょっととぼけたちびフクロウとせっかちなりすとの掛け合いの面白さ、単純化された絵との組み合わせが、独特の世界を作っています。幼い子にはもちろん、もう少し大きくなった子どもにも楽しめます。


 

『ねんどろん』

荒井 良二/作 講談社

ねんどろん

絵本はおもて表紙からうら表紙まで含めて一冊、とよく言われますが、ここまで有効に使いきっている絵本も少ないでしょう。「ずんずんちゃ、ずんずんちゃ、ねんねんどろん、ねんどろん」とページは進み、うら表紙まで「ねんねん どろん ねんどろん!」と続いていきます。子どもと一緒に声を出して読む絵本です。



 

『まほうのコップ』

藤田 千枝/原案 川島 敏生/写真 長谷川 摂子/文 福音館書店

まほうのコップ

1ページ目に「ただの コップに ただの みず これがまほうのコップです」とあります。水の入ったコップの向こうに何かを置くと、コップの魔法がかかって、普段とは違うすがたが見えてきます。読み終わったら、おうちのコップで試したくなりますよ!
2008年に月刊誌「ちいさなかがくのとも」として出版されました。


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5歳〜 読む絵本の幅が広がり始めます

 

『あいうえおみせ』

安野 光雅/さく・え 福音館書店

あいうえおみせ

上段にあいうえお順にお店が、下段にいろは順に売られているものが並んで描かれています。親子や友達同士でそれぞれ違った楽しみ方ができそうです。あなたの知っているお店は出てきましたか?それぞれがおしゃべりしながら、達者な絵をお楽しみください。
2008年に月刊誌「こどものとも」として出版されました。


 

『くまの木をさがしに』

佐々木 マキ/作 教育画劇

くまの木をさがしに

もうすぐきのこの誕生日。きのこは〈誕生日のかみさま〉に「せかいいちかわいいとおもえるくまをください」と手紙を書きました。するとかみさまから、くまの木へ行く地図が送られてきました。地図を手に出かけていったきのこは、自分がかわいいと思えるくまに出会うことができたのでしょうか。


 

『シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる』

おくはら ゆめ/作 童心社

シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる

黒いマントに黒いシルクハットであらわれる〈シルクハットぞく〉。なぜか夜中の1時にやってくる謎の集団です。何をするのかも謎、謎が謎をよんで、さて、何が起こるのでしょうか。大人も子どもも〈シルクハットぞく〉のお世話になっていたなんて、知らなかったでしょう?


 

『トンネルをほる』

ライアン・アン・ハンター/文 エドワード・ミラー/絵 青山 南/訳 ほるぷ出版

トンネルをほる

一言でトンネルといっても、いろいろなトンネルがあります。種類も場所も目的も様々です。身近にあるけれど意外と知らないことも多いトンネルを、いろんな角度から分かりやすく説明した絵本です。大人が読んでも興味深い内容です。



 

『中をそうぞうしてみよ』

佐藤 雅彦/作 ユーフラテス/作 福音館書店

中をそうぞうしてみよ

身の回りにあるものの〈なか〉は、どうなっているのでしょう?X線写真を使って、いろいろな物の中をのぞいている絵本です。普段見えない部分を想像するのって、何だかワクワクしますね。「中をそうぞうしてみよ」というちょっと挑戦的な言葉が、読み手の好奇心を刺激します。



 

『まいごのワンちゃんあずかってます』

アダム・ストーワー/作 ふしみ みさを/訳 小学館

まいごのワンちゃんあずかってます

ある朝リリーは庭にとびきりすてきなものを見つけました。それは、大きくて、茶色くて、もこもこしたものでした。ずっとほしかった犬だと思ったリリーは大喜び!でもよく見ると、どうも犬ではなさそうな…。最後は、面白い結末が待っています。おもてとうらの見返しに、おはなしのヒントがかくされていますよ。


 

『まってるまってる』

高畠 那生/作・絵 絵本館

まってるまってる

行列があると、何の行列だろう…と気になりますね。この絵本でも、ちょっと変わった人たちが何かの行列に並んでいます。次は何の行列だろう?とワクワクしてページをめくっていくと、並んでいるうちに少しずつみんなの体型や顔つきが…。この行列、まだまだ続きそうな予感がします。


 

『もっかい!』

エミリー・グラヴェット/作 福本 友美子 /訳 フレーベル館

もっかい!

うら表紙の真ん中に焼け焦げの穴が見事に空いています。この穴、本文の最後のページからうらの見返しまで、ずっと続いていますが、さて何の穴でしょう?おもてに戻っておはなしを読んでみましょう。幼い子の〈もういっかい!〉に悩まされているお母さん方、この絵本をどうぞ!〈もういっかい〉の強さに驚きますよ。おはなしは、おもての見返しから始まっています。どうぞお見逃しなく!


 

『ようちえんがばけますよ』

内田 麟太郎/文 西村 繁男/絵 くもん出版

ようちえんがばけますよ

ようちえんがばけるって、何だか不思議ですね。でも表紙のようちえんをよーく見てみると、確かに何かしでかしそうな顔をしていますね。通っている園児たちもよくばけます。同じ場面が描かれているのに、前のページとは違うものになっていって、そのばけっぷりが楽しいです。



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7歳〜 すこし長いお話も楽しめます

 

『あかにんじゃ』

穂村 弘/作 木内 達朗/絵 岩崎書店

あかにんじゃ

あかにんじゃ?忍者はふつう黒です、黒と決まっています。でもこの忍者はなぜか赤です。だから、何に化けても目立ってすぐに見つかってしまいます。次から次にドロンドローンと化けても、すぐに見つかるあかにんじゃ。どうしたらいいのでしょう?赤い色がどのページでも目立って、探すのに苦労しない探しもの絵本でもあります。


 

『あててぇなせんせい』

木戸内 福美/ぶん 長谷川 知子/え あかね書房

あててぇなせんせい

よしみは小学1年生。本当は本を読むのが大好きなのに、学校で先生にあてられると、手も足も震えて声が出ません。そんなよしみをお母さんはやさしく抱きしめて、しっかりと受け止めてくれます。次の日学校に行ったよしみは…。本当は出来るのに、みんなの前だと出来なくなるという誰にでもありそうなことが主題なので、子どもたちは共感して読むことができます。


 

『アナベルとふしぎなけいと』

マック・バーネット/文 ジョン・クラッセン /絵 なかがわ ちひろ/訳 あすなろ書房

アナベルとふしぎなけいと

ある日アナベルは色とりどりのきれいな毛糸の入った箱を拾います。自分のセーターを編んで、それからまちじゅうの人のセーターを編みますが、不思議なことに箱の中の毛糸はいくら使ってもなくなりません。絵は、茶色のグラデーションを基本に描かれています。その中で毛糸の編み物だけが美しい色合いになっていて印象深いです。


 

『アリゲイタばあさんはがんこもの』

松山 円香/作 小学館

アリゲイタばあさんはがんこもの

表紙の迫力あるアリゲイタばあさんがこのお話の主人公。とにかくがんこものらしいのですが、どんながんこぶりを見せてくれるのでしょうか?丁寧に描かれた登場人物の豊かな表情の変化が、無理なく次のページにつながっていきます。村のみんなとアリゲイタばあさんのやりとりを楽しんでください。



 

『岩をたたくウサギ』

よねやま ひろこ/再話 シリグ村の女たち/絵 新日本出版社

岩をたたくウサギ

西アフリカ、サバンナに伝わる昔話の再話です。ガーナ北部のシリグ村には昔からの絵文字があります。この絵本の絵は、その伝統的な絵文字をパッチワークのような手法で縫い上げたものです。仕上げたのはシリグ村の女の人たち。日本の子どもたちとアフリカとの出会いとなる一冊です。



 

『おでかけどうぶつえん』

阿部 浩志/文 北村 直子/絵 成島 悦雄/監修 学研教育出版

おでかけどうぶつえん

動物園にいる動物のことが、とても分かりやすく描かれています。例えば、アフリカゾウは7トンもあるけれど、ぶどうひとつぶだってつまめたり、カンガルーのお誕生日は初めておかあさんの袋から出てきた日だったり。この絵本を読んでから動物園に出かけると、動物園をもっと楽しめます。



 

『クリスマスってなあに?』

ジョーン・G・ロビンソン/文・絵 こみや ゆう/訳 岩波書店

クリスマスってなあに?

イエスさまの誕生や、クリスマスを迎える準備、サンタクロースのことなど、この一冊でクリスマスのことがよく分かります。どうしてクリスマスをお祝いするのか、子どもたちに分かりやすい言葉で説明されています。クリスマス前に親子でゆっくり読みたい絵本です。




 

『ごじょうしゃありがとうございます』

シゲリ カツヒコ/作 ポプラ社

ごじょうしゃありがとうございます

ユウタはおばあちゃんの家に行くのに、一人でバスに乗りました。ゲームに夢中でいつのまにか終点に。あわててそこにあるバスに飛び乗りましたが、運転手は何と子ども!周りを見てみると、乗客も広告もどうも変です…。ページごとに広がる奇想天外な世界に、想像力がはたらきだします。



 

『このあかいえほんをひらいたら』

ジェシー・クラウスマイヤー/文 スージー・リー/絵 石津 ちひろ/訳 講談社

このあかいえほんをひらいたら

しかけ絵本です。どんなしかけかを説明してしまっては、面白くないでしょう。知りたかったらこの絵本を読んでください。手に取って自分で読んでも楽しいのですが、人に読んでもらうと、何ともいえない不思議な面白さがでてきますよ。




 

『だんごうおです。』

平田 昌広/作 広田 景/絵 徳間書店

だんごうおです。

見開き1ページの左と右をうまく使ったことば遊び絵本です。ダンゴウオをはじめとして、ふだん聞き慣れない魚が次から次へと登場します。簡略化されたわかりやすい絵とことばの組み合わせの妙をお楽しみください。絵本の最後には、出てきた魚の生態も紹介されています。




 

『どうぶつしょうぼうたいだいかつやく』

シャロン・レンタ/さく・え まえざわ あきえ/やく 岩崎書店

どうぶつしょうぼうたいだいかつやく

今日から動物消防隊の消防士になったヘラジカくんと一緒に消防隊の1日を過ごしてみましょう。隊長はツノメドリくん。消防署の中を案内してくれます。この絵本の2ページと3ページにある見取り図で、建物の様子が分かります。出動の指令が出たらどうしたらいいかは次のページです。救助の時と火事の時の活動の違いもよく見ておいてね。消防署の仕事を分かりやすく楽しく伝えています。


 

『水は、』

山下 大明/写真・文 福音館書店

水は、

今では〈水〉は、じゃぐちをひねると簡単に出てきます。その水はどこからきてどこに行くのでしょうか?ごく身近にあってあたり前の〈水〉についての写真絵本です。美しい写真と短い言葉の構成で、捉えにくい〈水〉の一面をみごとに伝えてくれます。



 

『れいぞうこにマンモス!?』

ミカエル・エスコフィエ/文 マチュー・モデ/絵 ふしみ みさを/訳 光村教育図書

れいぞうこにマンモス!?

 タイトルを見ただけで興味がわきますね。ある日家の冷蔵庫を開けたらマンモスが!消防隊員が駆けつけてつかまえようとしますが、マンモスは逃げ出して大騒ぎ。木の上に登ったまま下りてこないマンモスを、みんなが待ち続けます。日が暮れて、みんなはあきらめて家に帰りますが、実はこのマンモス…。お話のラストもまさかの結末です。


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10歳〜 大きな子でも楽しめる絵本です

 

『カエサルくんとカレンダー』

いけがみ しゅんいち/文 せきぐち よしみ /絵 福音館書店

カエサルくんとカレンダー

はじめて自分だけのカレンダーをもらったゆうかちゃんは、他の月に比べて2月が短いことに気付きます。その理由をカエサルくん(英語読みではジュリアス・シーザー、ユリウス暦の制定者)を狂言まわしに、分かりやすく説明している絵本です。




 

『風の島へようこそ』

アラン・ドラモンド/さく まつむら ゆりこ/やく 福音館書店

風の島へようこそ

ある時デンマークのサムス島で、使うエネルギーのすべてをその島の中で作ろうという計画が始まりました。ハーマンセン先生が、この計画のリーダーになりますが、島の人々を動かすのは簡単なことではありませんでした。でも夢をあきらめずに挑戦した結果…。環境のために私たちは何ができるのか、そんなことを考えるきっかけになる絵本です。


 

『キュッパのはくぶつかん』

オーシル・カンスタ・ヨンセン/さく ひだに れいこ/やく 福音館書店

キュッパのはくぶつかん

ノルウェーの絵本です。主人公は丸太の男の子キュッパです。物を集めるのが大好きです。集めている物は、おもてとうらの見返しいっぱいに、シルエットで描かれています。集めてきた物がどんどん増えて、ついにはしまいきれなくなって、おばあちゃんに相談すると「博物館を作ったらどうだい?」とのこと。キュッパは早速とりかかります。キュッパが自分の力で幸せになるところが素敵な絵本です。


 

『商人とオウム』

ミーナ・ジャバアービン/文 ブルース・ホワットリー/絵 青山 南/訳 光村教育図書

商人とオウム

これはもともと13世紀のルーミーという有名な詩人が書いた詩だったそうです。異国情緒たっぷりな登場人物たちがたくさん出てきます。さて、籠の中のオウムは外に出たくて仕方ありません。そこで知恵をはたらかせて商人を出し抜き、自由を手に入れます。その出し抜き方がお見事でとても楽しいです。



 

『月へ アポロ11号のはるかなる旅』

ブライアン・フロッカ/作・絵 日暮 雅通/訳 偕成社

月へ アポロ11号のはるかなる旅

アポロ11号が月へと向かったのは1969年5月でした。丁寧な絵と子どもにも届くやさしい言葉で、当時のことが描かれています。対象年齢は高いですが、その分内容も充実しています。これを読んで夜空の月を見上げると、今までとは違って見えるかもしれません。



 

『トチの木の1年』

太田 威/写真・文 福音館書店

トチの木の1年

おもて表紙にはとても立派なトチの木、うら表紙にはおいしそうなトチもち。トチはその実だけではなく、はちみつも採れるし、葉っぱには食べ物を腐りにくくする力があります。手間をかけて自然と付き合う楽しさがよく伝わってきます。縄文時代の遺跡からトチの実の化石が出てきたそうですから、トチの実と日本人との付き合いは長いようですね。



 

『ブラック・ドッグ』

レーヴィ・ピンフォールド/作 片岡 しのぶ/訳 光村教育図書

ハスの花の精リアン

ある朝ホープさんの家の前に、一匹の黒い犬がやってきました。わざわいをもたらすという〈伝説のブラック・ドッグ〉のようです。ホープさん一家は大騒ぎ。警察に電話しても相手にしてくれません。でも末っ子のチャイだけは元気に外へ飛び出して、この黒い犬と一緒に駆け回ります。チャイはこの黒い犬にひどい目にあったのかというと、そんなことはありません。その結末はご一緒にどうぞ。




 

『ふるさと60年 戦後の日本とわたしたちの歩み』

道浦 母都子/文 金 斗鉉/絵 福音館書店

ふるさと60年 戦後の日本とわたしたちの歩み

40ページの絵本というのは、そんなに長いものではありません。もっとページ数の多い絵本もたくさんありますが、この絵本の中に込められているのは、時間の長さ、歴史の重みです。大人がこれからの子どもたちに伝えていきたい暮らしや風景、人々が如何に生きてきたか。大人と子どもが会話しながら、伝え、残していくための一つの試みがこの絵本です。


 

『北京 中軸線上につくられたまち』

于 大武/作 文 妹/訳 ポプラ社

北京 中軸線上につくられたまち

この絵本の中の北京は清の時代、1950年代、オリンピックが開催された現代の三つの場面から構成されています。サブタイトルの中軸線というのは北京のまちの伝説の背骨(南北を貫く美しい風景)のことのようです。3000年以上の歴史を持つこの古い都の成り立ちを教えてくれます。大型絵本の特性を、これ以上ないほど見事に生かしきった構成と作画の素晴らしさは、手元で堪能するのにふさわしい絵本です。


 

『リンゴのたび』

デボラ・ホプキンソン/作 ナンシー・カーペンター/絵 藤本 朝巳/訳 小峰書店

リンゴのたび

西部開拓者の一家デリシャスたちは、幌馬車にリンゴをはじめとする果物の苗木を積み込んで旅をしました。アメリカのアイオワ州セーレムからオレゴン州ミルウォーキーまでの3000キロメートル以上の旅です。思いもかけぬ災難が一家を襲いますが、どう立ち向かっていったのかという冒険のお話でもあります。


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あとがき

今年は昨年よりも早い時期に「2013年 あんな絵本こんな絵本」を発行することができ、大変うれしく思っています。今回は0歳〜と3歳〜のおすすめ絵本が、合わせて6冊しかないという結果となってしまいました。昨年にも増して、対象年齢の高い絵本が増えてきたように思います。小学生以上が対象の絵本をたくさん紹介している為、リスト全体として何となく難しいというか重みのある印象のものになっているかもしれません。そんな中、今までにはないような装丁やしかけのある、楽しい絵本も何冊か紹介することができました。是非手に取って、楽しんでいただけたらと思います。あと、ここ最近の傾向として、食べ物に関する絵本(食育や、料理のレシピ的な絵本)が比較的多く出版されていますが、特におすすめできるものはありませんでした。小学校も高学年になると、なかなか絵本を読むことは少ないと思いますが、今回のリストの10歳〜に紹介している絵本は、どれも高学年〜大人の方までが楽しめるような絵本です。「絵本なんか…」と思わずに、是非一度読んでいただけるとうれしいです。
みなさんのお気に入りの一冊が見つかることを願っています。

『2013年 あんな絵本 こんな絵本』    2013年7月12日発行   
執筆/編集 宝塚市立西図書館 「あんな絵本こんな絵本」選定委員会

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対象年齢別 作品一覧

0歳〜 はじめて絵本に出会う子どもたちに
 1.『いちじくにんじん』 大阪YWCA千里こども図書室/案 ごんもり なつこ/絵 福音館書店
 2.『ぽぽんぴぽんぽん』 松竹 いね子/文 ささめや ゆき/絵 福音館書店

3歳〜 絵本が楽しくなってきました
 1.『タマゴイスにのり』 井上 洋介/作・絵 鈴木出版
 2.『ちょっとだけまいご』 クリス・ホートン/作 木坂 涼/訳 BL出版
 3.『ねんどろん』 荒井 良二/作 講談社
 4.『まほうのコップ』 藤田 千枝/原案 川島 敏生/写真 長谷川 摂子/文 福音館書店

5歳〜 読む絵本の幅が広がり始めます
 1.『あいうえおみせ』 安野 光雅/さく・え 福音館書店
 2.『くまの木をさがしに』佐々木 マキ/作 教育画劇
 3.『シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる』 おくはら ゆめ/作 童心社
 4.『トンネルをほる』 ライアン・アン・ハンター/文 エドワード・ミラー/絵 青山 南/訳 ほるぷ出版
 5.『中をそうぞうしてみよ』 佐藤 雅彦/作 ユーフラテス/作 福音館書店
 6.『まいごのワンちゃんあずかってます』 アダム・ストーワー/作 ふしみ みさを/訳 小学館
 7.『まってるまってる』 高畠 那生/作・絵 絵本館
 8.『もっかい!』 エミリー・グラヴェット/作 福本 友美子 /訳 フレーベル館
 9.『ようちえんがばけますよ』 内田 麟太郎/文 西村 繁男/絵 くもん出版

7歳〜 すこし長いお話も楽しめます
 1.『あかにんじゃ』 穂村 弘/作 木内 達朗/絵 岩崎書店
 2.『あててぇなせんせい』 木戸内 福美/ぶん 長谷川 知子/え あかね書房
 3.『アナベルとふしぎなけいと』
                マック・バーネット/文 ジョン・クラッセン /絵 なかがわ ちひろ/訳 あすなろ書房
 4.『アリゲイタばあさんはがんこもの』 松山 円香/作 小学館
 5.『岩をたたくウサギ』よねやま ひろこ/再話 シリグ村の女たち/絵 新日本出版社
 6.『おでかけどうぶつえん』 阿部 浩志/文 北村 直子/絵 成島 悦雄/監修 学研教育出版
 7.『クリスマスってなあに?』 ジョーン・G・ロビンソン/文・絵 こみや ゆう/訳 岩波書店
 8.『ごじょうしゃありがとうございます』 シゲリ カツヒコ/作 ポプラ社
 9.『このあかいえほんをひらいたら』
                ジェシー・クラウスマイヤー/文 スージー・リー/絵 石津 ちひろ/訳 講談社
 10.『だんごうおです』 平田 昌広/作 広田 景/絵 徳間書店
 11.『どうぶつしょうぼうたいだいかつやく』 シャロン・レンタ/さく・え まえざわ あきえ/やく 岩崎書店
 12.『水は、』 山下 大明/写真・文 福音館書店
 13.『れいぞうこにマンモス!?』
                ミカエル・エスコフィエ/文 マチュー・モデ/絵 ふしみ みさを/訳 光村教育図書

10歳〜 大きな子でも楽しめる絵本です
 1.『カエサルくんとカレンダー』 いけがみ しゅんいち/文 せきぐち よしみ /絵 福音館書店
 2.『風の島へようこそ』 アラン・ドラモンド/さく まつむら ゆりこ/やく 福音館書店
 3.『キュッパのはくぶつかん』 オーシル・カンスタ・ヨンセン/さく ひだに れいこ/やく 福音館書店
 4.『商人とオウム』 ミーナ・ジャバアービン/文 ブルース・ホワットリー/絵 青山 南/訳 光村教育図書
 5.『月へ アポロ11号のはるかなる旅』 ブライアン・フロッカ/作・絵 日暮 雅通/訳 偕成社
 6.『トチの木の1年』 太田 威/写真・文 福音館書店
 7.『ブラック・ドッグ』 レーヴィ・ピンフォールド/作 片岡 しのぶ/訳 光村教育図書
 8.『ふるさと60年 戦後の日本とわたしたちの歩み』 道浦 母都子/文 金 斗鉉/絵 福音館書店
 9.『北京 中軸線上につくられたまち』 于 大武/作 文 妹/訳 ポプラ社
 10.『リンゴのたび』 デボラ・ホプキンソン/作 ナンシー・カーペンター/絵 藤本 朝巳/訳 小峰書店

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題名索引

 −あ−
   『あいうえおみせ』(5歳〜)
   『あかにんじゃ』(7歳〜)
   『あててぇなせんせい』(7歳〜)
   『アナベルとふしぎなけいと』(7歳〜)
   『アリゲイタばあさんはがんこもの』(7歳〜)
   『いちじくにんじん』(0歳〜)
   『岩をたたくウサギ』(7歳〜)
   『おでかけどうぶつえん』(7歳〜)
 −か−
   『カエサルくんとカレンダー』(10歳〜)
   『風の島へようこそ』(10歳〜)
   『キュッパのはくぶつかん』(10歳〜)
   『くまの木をさがしに』(5歳〜)
   『クリスマスってなあに?』(7歳〜)
   『ごじょうしゃありがとうございます』(7歳〜)
   『このあかいえほんをひらいたら』(7歳〜)
 −さ−
   『商人とオウム』(10歳〜)
   『シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる』(5歳〜)
 −た−
   『タマゴイスにのり』(3歳〜)
   『だんごうおです』(7歳〜)
   『ちょっとだけまいご』(3歳〜)
   『月へ アポロ11号のはるかなる旅』(10歳〜)
   『どうぶつしょうぼうたいだいかつやく』(7歳〜)
   『トチの木の1年』(10歳〜)
   『トンネルをほる』(5歳〜)
 −な−
   『中をそうぞうしてみよ』(5歳〜)
   『ねんどろん』(3歳〜)
 −は−
   『ブラック・ドッグ』(10歳〜)
   『ふるさと60年 戦後の日本とわたしたちの歩み』(10歳〜)
   『北京 中軸線上につくられたまち』(10歳〜)
   『ぽぽんぴぽんぽん』(0歳〜)
 −ま−
   『まいごのワンちゃんあずかってます』(5歳〜)
   『まってるまってる』(5歳〜)
   『まほうのコップ』(3歳〜)
   『水は、』(7歳〜)
   『もっかい!』(5歳〜)
 −や・わ−
   『ようちえんがばけますよ』(5歳〜)
   『リンゴのたび』(10歳〜)
   『れいぞうこにマンモス!?』(7歳〜)

 

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