あんな絵本こんな絵本2011

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リストをつくるにあたって

 

選択基準
  ・2010年(1.1〜12.31)に出版され、宝塚市立西図書館の蔵書になっていること
  ・作品の多様性
  ・作品の独自性、斬新さ
  ・原則として、シリーズ2冊目以降は評価の対象としないが、特に優れているものは例外とする。
      シリーズとは
      ・出版社がシリーズとしてだしているもの(ノンタンなど)
      ・同じ主人公で続いているものは、シリーズ名がついていなくてもシリーズとして扱う(ぞうのエルマーなど)
      ・出版社の販売政策上シリーズ名があるが内容的に独立しているものはシリーズとして扱わない。
       (0.1.2絵本、九博絵本など)

対象年齢のグループ分け
  ・0〜2歳
  ・3歳以上
  ・7歳以上
  ・10歳以上

記載順と書誌事項
  ・グループ内アイウエオ順、巻末に索引を設ける
  ・書名、作者、出版社(記載されている書誌事項は絵本の記述のとおりではありません)

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0歳〜 はじめて絵本に出会う子どもたちに

 

『ころんちゃん』

まつなり まりこ/作 アリス館

ころんちゃんがころーん ころーんところがります。そんなに転がって大丈夫かな?と思っていたら、あ!やっぱり・・・。あかちゃんのうごきがそのまま絵本になりました。親子で声を出してからだ全部を動かして楽しんでください。


 

『ポケット』

三浦 太郎/さく・え 童心社

小さいポケットの中から、かわいい黄色のあたまがのぞいていますよ。次のページをめくると「ピヨ!」。ひよこさんが出てきました。さて次は?とても大きなポケットです。何が出てくるのかな?ポケットから少しのぞいている絵を手がかりに、考えてみてくださいね!


 

『もりのてぶくろ』

八百板 洋子/ぶん ナターリヤ・チャルーシナ/え 福音館書店

森のなかのこみちに鮮やかな一枚の葉っぱが落ちていました。黄色いカエデの葉です。そこを通りかかった動物たちがこの葉っぱに手をのせては「大きい」、「小さい」とつぶやいて去っていきます。最後に通りかかった、お母さんと男の子が「ぴったり」とカエデの葉を拾って帰ります。ていねいに描かれた絵は、色も形もこころに残ります。(2004.11.ちいさなかがくのとも)


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3歳〜 絵本が楽しくなってきました

 

『おとうさんはパンやさん』

平田 昌広/作 鈴木 まもる/絵 佼成出版社

サキちゃんの家はパンやです。朝早くから店を開きます。朝一番で売るのはイギリスパンとバターロール。真夜中から仕込みをはじめたパンが出来上がるまでの工程と、サキちゃんの生活が、ページをめくる楽しさとうまくとけ合って、パンやという仕事をわかりやすく教えてくれます。


 

『とこやにいったライオン』

サトシン/作 おくはら ゆめ/絵 教育画劇

表紙は、たてがみが伸びすぎたライオンなのです。これだけもっさもさですからとこやさんでも時間がかかります。で、うとうとしている間に大変な事になってしまうのですが、それは読んでのお楽しみ。かえるのとこやさんは決して悪い人ではなく、一生懸命で真面目なことも、個性的な絵からよく伝わってきます。窓の外にも細かい遊びがあるので、ゆっくりお楽しみください。


 

『どれにしようかな』

つちだ のぶこ/作 学研教育出版

ほしいおもちゃを、なかなかひとつにしぼれないすみれちゃん。「どれにしようかな かみさまのいうとおり」と、おまじないが始まります。神様に聞いてみても、やっぱりなかなか決まらず、おまじないの言葉はどんどん長くなっていき・・・。誰もがくり返したことのあるフレーズの楽しさと、いろいろなおもちゃの絵が魅力の絵本です。


 

『ノマはちいさなはつめいか』

ヒョン ドク/文 チョウ ミエ/絵 かみや にじ/訳 講談社

 韓国の絵本です。生き生きと丁寧に描かれたノマとお母さん。おはなしは1939年に作られ2007年に絵本になりました。いつの時代にも乗り物が好きな少年はいますが、ノマはそれだけにあきたらず、ダンボールを使って自分でどんどん作っていきます。車輪や窓の数まで正確に作り上げます。大きくなったら何を作る人になるのでしょうね。


 

『びっくりまつぼっくり』

多田 多恵子/ぶん 堀川 理万子/え 福音館書店

まつぼっくりを拾って、じっくり観察したことがありますか?まつぼっくりは、濡れるとかさがしぼみ、乾くとかさが開きます。だから、雨の日と晴れの日では、形が違うのです!おはなしの最後には、まつぼっくりの手品がのっています。まつぼっくりを拾ったら、是非挑戦してみてくださいね!


 

『ぴっつんつん』

もろ かおり/絵 武鹿 悦子/文 くもん出版

いままで、雨の絵本は沢山作られてきましたが、この絵本は、今まで見たことのない雨の姿が、目にも耳にも伝わってきます。日本語の擬声音の豊かさを味わいつつ、長靴をはいて雨の中をぴっつんつんと歩いてみませんか。


 

『ふねがきた!』

笠野 裕一/さく 福音館書店

さあ、大きな船が港につきました。たくさんの荷物や人が降りてきますが、それぞれに物語があるようです。透明な色彩で正確に描かれた絵は見ている者に安心感を与えます。帰っていく船にも人やモノがたくさん乗っていきます。のんびりとした港の、ある一日の様子です。


 

『まんまるがかり』

おくはら ゆめ/作 理論社

ねこのハナマルは、まんまるになるのがとても上手。どこでも上手にまんまるになります。それを見ていたおじいちゃんは、ハナマルのことを「まんまるがかり」とよびました。「まんまるがかり」のハナマルは、だんご虫たちから親分と言われていい気分。まんまるになったハナマルの、なんともかわいらしい姿を見ていると、みんなの気持ちもまんまるくなりますよ!


 

『みずたまちゃん』

林 木林/作 あきくさ あい/絵 鈴木出版

表紙は後ろ向きのみずたまちゃんです。とにかく好きなのは、"みずたま"!雪の中をおでかけすると、寒そうなお友達と出会います。その度に"みずたま"を少しづつわけてあげます。さて、"みずたま"がなくなってあらわれたのは・・・?思わず読み返したくなります。柔らかなタッチの絵で、雪景色がなぜか暖かに感じる絵本です。


 

『もぐらバス』

佐藤 雅彦/原案 うちの ますみ/文・絵 偕成社

ある町の地面の下には、もぐらの建設会社が掘ったトンネルがあって、そのトンネルを「もぐらバス」が走っているのです。いつも平和なもぐらバスですが、この日は、道路の真ん中に大きなたけのこが顔を出していて、バスが通れません。さて、1時間かかってやっと掘り出されたたけのこは・・・?NHK教育番組「ピタゴラスイッチ」の製作者コンビが作った絵本です。


 

『ワニあなぼこほる』

石井 聖岳/作 イースト・プレス

いっぴきのワニがスコップをもって、なにやらうれしそうに"あなぼこ"をほっています。するとどんどん仲間が増えてきて、ショベルカーやらダンプカーも出てきます。"あなぼこ"はどんどんん大きくなります。さて、その巨大な"あなぼこ"、一体何に使ったと思いますか?


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7歳〜 すこし長いお話も楽しめます

 

『アヒルだってば!ウサギでしょ!』

エイミー・クローズ・ローゼンタール/作 トム・リヒテンヘルド/作
いまえ よしとも/訳 サンマーク出版

同じものを見ていても、人によって見え方が違うことってありますね。この絵本に出てくる絵は、見かたによって、アヒルに見えたり、ウサギに見えたりするだまし絵です。見ているうちに、どちらにも見えてくるのが、不思議ですね。さて、みなさんは、どちらに見えましたか?


 

『1ねん1くみの1にち』

川島 敏生/写真・文 アリス館

ある小学校の1年1組の1日を追った写真絵本。 子どもたちの話し声が吹き出しになっていて、読んでいると、まるで自分も1年1組の一員になったような気分になります。授業の様子だけでなく、1ヶ月の給食全部やみんなのふでばこの写真、普段あまり見られない夜の学校の写真なども載っていて、じっくり楽しめます。


 

『王さまライオンのケーキ』

マシュー・マケリゴット/作・絵 野口 絵美/訳 徳間書店

数の絵本ですが、お話も楽しめます。王さまライオンの食事会に出されたデザートの大きなケーキ。出席した動物たちはどんな風に分けたのでしょう?二分の一の半分が四分の一、二つのばいが四つ、ということを知らなくてもこの絵本は面白く読めます。<はんぶん>と<ばい>がわかっている子どもたちは、もっと楽しめるでしょう。


 

『かわ』

鈴木 のりたけ/著 幻冬舎

源流から渓流、上流、中流、それから里川、湖、池、沼、用水路、田んぼ、そして下流、河口、海。そのなかで生きている生物が生息地帯には関係なくおなじ画面に集められています。自然に流れている川の通りに描かれていませんので、年齢の低い子には少し大人の手助けが必要ですが絵の迫力は見事です。


 

『クリストファーのしあわせないちにち』

バレリー・ゴルバチョフ/作 三原 泉/訳 偕成社

数の数え方を教えてもらったこうさぎのクリストファー。何でも数えられる嬉しさで、手当たりしだい数えていきます。クリストファーが一日の間に数えたものは何でしょう?新しいことを覚えた子どもの弾むような気持ちが画面いっぱいにあふれています。数を教えるために作られた絵本ではありませんが、気づかぬうちに数に親しむというおまけもあります。


 

『さくら』

長谷川 摂子/文 矢間 芳子/絵・構成 福音館書店

さくらにはいろいろな種類があります。私たちがふだんよく目にするのは、ソメイヨシノで、この絵本のさくらもソメイヨシノです。春、夏、秋、冬それぞれの季節の桜の木の姿がわかりやすく丁寧に描かれています。木をめぐる生き物たちも出てきます。さくらの事をもっと詳しく知りたくなった人は植物図鑑で調べてみましょう。(2005.4.かがくのとも)


 

『しょうとのおにたいじ』

稲田 和子/再話 川端 健生/画 福音館書店

中国地方ではホオジロのことを"しょうと"と呼びます。お地蔵さんに預けた3つの卵を鬼にのまれてしまった"しょうと"。どんぐり、かに、くまんばち、うし、もちつきうす、なわ、が"しょうと"を助けて、鬼の館へあだ討ちに。どこかで聞いたような・・・?「さるかにばなし」が思い浮かびますね。昔話は語ってもらうほうがよいのですが、この絵本では、画家の巧みな絵が、絵を見ながら読んでもらう楽しさを与えてくれます。


 

『たまごのなかにいるのはだあれ?』

ミア ポサダ/さく ふしだ ちえ/やく 福音館書店

 「たまごのなかにいるのはだあれ?」大事に守られているたまごの中から出てくるのは、何の赤ちゃんでしょう?絵と文章を手掛かりに、考えてみてください。次のページをめくると、その答えが出てきますよ!絵本の中にはいろいろな動物が紹介されていて、それぞれのたまごのことも、よく分かります。


 

『てんぐのきのかくれが』

青山 邦彦/作・絵 教育画劇

子どもはおばけが大好きです。かくれがも大好きです。一人ぼっちで寂しい思いをしていたしゅんくんは、その両方を手に入れました。どうやって?それはこの絵本を見てくださいね。表と裏の見返しには、いったんもめん、ひとつめこぞう、つるべおとし、などのおばけが勢ぞろいです。この中にあなたの知っているおばけはいますか?


 

『とりになったきょうりゅうのはなし』

大島 英太郎/さく 福音館書店

私たちの身近にいる「鳥」は、ずっと昔、翼を持った恐竜だったのを知っていますか?大型の恐竜は絶滅しましたが、実は、羽毛や翼を持つ小型の恐竜の子孫だけは生き残り、それが現在の「鳥」になりました。鳥と恐竜とでは、ずいぶん違っているように見えますが、体のつくりを調べてみると、よく似ていることが分かります。知識絵本です。


 

『どろんこのおともだち』

バーバラ・マクリントック/作 福本 友美子/訳 ほるぷ出版

ある朝、おばさんからシャーロットに、小包が届きました。中から出てきたのは、ドレスを着たきれいなおにんぎょう。でもシャーロットはおにんぎょうあそびより、どろんこあそびや木のぼりの方が好きだったのです。さて、シャーロットとおにんぎょうは、おともだちになれるのでしょうか?古典的な絵がとても魅力的な絵本です。


 

『熱気球はじめてものがたり』

マージョリー・プライスマン/作 福本 友美子/訳 フレーベル館

1783年9月19日にフランスのモンゴルフィエ兄弟が実験飛行させた熱気球の実話を下敷きに作られた絵本です。アヒル、ヒツジ、オンドリは、ほんとうに熱気球で空を飛びました。熱気球についての歴史的事実と真ん中にあるアヒル、ヒツジ、オンドリの冒険のおはなしの部分が違和感なくつながっていて、どちらも楽しめる絵本です。


 

『ひいばあのチンチンでんしゃ』

さくらい ともか/著 岩崎書店

ぼくのひいばあちゃんは電車が大好き。そのひいばあがある日電車でお出かけ。お母さんとぼくがついて行ったら・・・。今では少なくなってしまった街の中を走る市電が主人公の絵本です。丁寧な描きこみは、実際の街の風景を写しています。ひいばあの秘密が、電車の歴史と連動していて最後まで読み手をひきつけます。


 

『ひみつだから!』

ジョン・バーニンガム/ぶん・え 福本 友美子/やく 岩崎書店

マリー・エレインは、飼っているネコの夜のお出かけについていきます。行く先はネコの集会?それとも・・・。「ネコは夜どこへ行くのかな」と思ったことのあるあなた、答えはこの絵本の中にあるかもしれませんよ。そして、マリー・エレインのように夜の集会にご招待されたらとても嬉しいですね。


 

『フェドーラばあさんおおよわり』

K・チュコフスキー/作 V・オリシヴァング/絵 田中 潔/訳 偕成社

皿やなべ、ナイフにフォーク、ホウキにシャベル、みんなフェドーラばあさんの家から逃げ出して、いけいけ、進め、突っ走れと行列作って大行進。そりゃまた、どうして?チュコフスキーのお話が、絵本になりました。リズムのよい言葉と、躍動する絵をお楽しみください。


 

『ふたりのナマケモノ』

高畠 純/作・絵 講談社

ナマケモノという生き物がいます。そのナマケモノがゆっくりゆっくり暮らしています。何か特別な事件が起きることもなく、時が過ぎて行きます。そのゆっくりさかげんときたら・・・。忙しい人も、暇な人も、大人も、子どもも、ゆっくり、のんびりしたくなります。


 

『ぼくのおふろ』

鈴木 のりたけ/作・絵 PHP研究所

毎日毎日同じおふろで、少し飽きてしまったぼく。たまには違うおふろに入りたい!そこでぼくは、自分が入ってみたいおふろを、いろいろ考えてみました。長いおふろに迷路のおふろ、マッサージぶろに階段ぶろ。でも結局最後にぼくがたどりついたおふろは・・・。奇想天外な空想のおふろの世界と、お話の途中から出てくる探し絵を、お楽しみください。


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10歳〜 大きな子でも楽しめる絵本です

 


『牛をかぶったカメラマン』

レベッカ・ボンド/作 福本 友美子/訳 光村教育図書

いい写真を撮るために、いかに鳥に近づくか・・・。キーアトン兄弟は、様々な「かくれみの」を作って、鳥に近づく方法を考えました。この本のタイトルにもなっているように、牛のはくせいをかぶるのも、その方法のひとつだったのです。二人が撮りためた、何百という鳥や巣やたまごの写真は、1冊の本として、出版されました。大好きな写真に、情熱を注ぎ続けたキーアトン兄弟の生涯を描いた伝記絵本。


 

『おかのうえのギリス』

マンロー・リーフ/文 ロバート・ローソン/絵 こみや ゆう/訳 岩波書店

ちびっこギリスがどうしてスコットランドで一番大きなバグパイプを吹くようになったかというお話です。作者ふたりの代表作『はなのすきなうし』はスペインが舞台でしたが、こちらはスコットランドです。見開き一ページの片面にお話、もう一方が絵という、ゆったりとした画面構成です。ちびっこギリスの活き活きとした生活とスコットランドの情景を惜しみなく伝えています。


 

『カクレクマノミは大きいほうがお母さん』

鈴木 克美/作 石井 聖岳/絵 あかね書房

少し不思議な題ですが、カクレクマノミという魚は、子どもから少し大きくなるとお父さんになり、もっと大きくなるとお母さんになります。水族館では20年も生きるカップルもいるそうです。一見かわいいだけ(?)に見えますが、イソギンチャクと仲良しで、いろいろと興味深い魚なのです。カクレクマノミの生態を、ユニークな絵があますところなく語ります。


 

『かしこいさかなはかんがえた』

クリス・ウォーメル/作・絵 吉上 恭太/訳 徳間書店

生物の進化をもとにして描かれた絵本です。個性豊かな魚たちが生き生きと泳ぎ、これでもかというほどたくさん登場します。その中に特に一匹、外見は目立たなくてもみんなが注目する魚がいるのです。なぜ注目されるのでしょうか?他の魚が考えつかないようなことを考えて、実行するのです!生物はこうして進化してきたのかもしれない、と思わせてくれます。


 

『カッパのあいさつ』

高畠 那生/作 長崎出版

カッパのあいさつって、どうすると思いますか?なんと背中合わせでそっくり返り、頭をこっつんこするようですよ。ですからあまり勢いをつけすぎると、絵本のミドッパとアカッパのように大事な頭のさらが割れてしまいます。二人はカッパですから何か頭にのせておかないと落ち着きません。とりあえず、コーヒーカップと受け皿を頭にのせてもらいますが・・・?


 

『変わり者ピッポ』

トレイシー・E・ファーン/文 ポー・エストラーダ/絵
片岡 しのぶ/訳 光村教育図書

15世紀、イタリアのフィレンツェで、大聖堂のドームを作る建築家のコンテストが行われました。選ばれたのは、「変わり者ピッポ」と呼ばれていたフィリッポ・ブルネレスキでした。ピッポは、誰も思いつかなかった方法で、大聖堂のドーム建設に挑戦します。ルネサンスを代表する異色の建築家、フィリッポ・ブルネレスキを描いた伝記絵本。


 

『じゅうりょくってなぞだ!』

フランクリン・M・ブランリー/作 エドワード・ミラー/絵
やまもと けいこ/訳 福音館書店

"じゅうりょく" ってなんでしょうか?あらゆるものを、その星の中心に向かって引っぱる力です。地球に比べて月ではその力は1/6になり、太陽では28倍にもなります。力の大きさははかれても、なぜ"じゅうりょく"があるのかは誰にも分かりません。シンプルな絵と文で "じゅうりょく"の世界を案内してくれます。


 

『ひとつ』

マーク ハーシュマン/作 バーバラ ガリソン/絵
谷川 俊太郎/訳 福音館書店

ひとつという数から何を連想しますか?この絵本の中にはいろいろなひとつが出てきます。数の単位もあります。集合した形の一つもあります。 英語では Oneという単語ですべて表しますが、日本語ではいろいろな言い方になります。その日本語の多様性が、じゅうぶんに生かされています。鮮やかな色彩の絵本が多いなか、抑え気味の色の絵がかえって新鮮で、全体に落ち着きを感じます。


 

『マグナス・マクシマス、なんでもはかります』

キャスリーン・T.ペリー/文 S.D.シンドラー/絵
福本 友美子/訳 光村教育図書

マグナス・マクシマスは、長さを測り、角度を測り、においを量り、数を数えつくします。それ以外の事には目もくれません。ところがある日、マイケルという少年と出会い、彼の生活は一変します。彼の心で何が起こったのでしょうか?丁寧な絵で最後までひきつけられます。


 

『リヤ王と白鳥になった子どもたち』

シーラ・マックギル=キャラハン/文 ガナディ・スピリン/絵
もりおか みち/訳 富山房インターナショナル

四羽の白鳥たちは継母のおきさきが変身させた王の子どもたち。この子どもたちがいかにしてその呪文から解き放たれ、邪悪な継母を追放したかというお話が語られています。青を基調に白鳥たちの白を配した鮮やかな絵が、骨太で雄大な神話世界へと誘います。古代アイルランド神話のリヤ王に着想を得た創作絵本です。


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あとがき

「2011 あんな絵本こんな絵本・2010年に出版された絵本より」の発行を6月という時期に出来た事を大変喜んでおります。今回は最初、大きいお子さん向き(7才〜以上)の絵本が多く選ばれて、0さい向きの絵本を後で追加する、という動きになりました。最近の絵本は子ども向き、というよりも大人でも充分読み応えのあるものが増えているような気がします。絵本は初めて手にする本なので、もっと小さい人向きのものが増えてくれると良いのになというのが感想です。このリストの冊数は41冊です。2010年に出版され、西図書館に入った絵本の総数は716冊です。毎年必ず新しい試みをしている絵本と出会えるので、そこはすごいなー、と感心します。出版される側の意気込みを感じる絵本との出会いは本当にうれしいです。今年は選書メンバーが1人入れ替り新しい風が入ってきました。このリストもこうして変化し続けていきたいと思います。9月になれば、来年度のリスト作りが始動します。 新しい絵本との出会いを楽しみにしつつ、挑みたいと思います。

『2011年 あんな絵本 こんな絵本』    2011年6月20日発行   
執筆/編集 宝塚市立西図書館 「あんな絵本こんな絵本」選定委員会

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対象年齢別 作品一覧

0歳〜 はじめて絵本に出会う子どもたちに
 1.『ころんちゃん』 まつなり まりこ/作 アリス館
 2.『ポケット』 三浦 太郎/さく・え 童心社
 3.『もりのてぶくろ』 八百板 洋子/ぶん ナターリヤ・チャルーシナ/え 福音館書店

3歳〜 絵本が楽しくなってきました
 1.『おとうさんはパンやさん』  平田 昌広/作 鈴木 まもる/絵 佼成出版社
 2.『とこやにいったライオン』  サトシン/作 おくはら ゆめ/絵 教育画劇
 3.『どれにしようかな』 つちだ のぶこ/作 学研教育出版
 4.『ノマはちいさなはつめいか』 ヒョン ドク/文 チョウ ミエ/絵 かみや にじ/訳 講談社
 5.『びっくりまつぼっくり』  多田 多恵子/ぶん 堀川 理万子/え 福音館書店
 6.『ぴっつんつん』 もろ かおり/絵 武鹿 悦子/文 くもん出版
 7.『ふねがきた!』 笠野 裕一/さく 福音館書店
 8.『まんまるがかり』 おくはら ゆめ/作 理論社
 9.『みずたまちゃん』 林 木林/作 あきくさ あい/絵 鈴木出版
 10.『もぐらバス』 佐藤 雅彦/原案 うちの ますみ/文・絵 偕成社
 11.『ワニあなぼこほる』 石井 聖岳/作 イースト・プレス

7歳〜 すこし長いお話も楽しめます
 1.『アヒルだってば!ウサギでしょ!』  エイミー・クローズ・ローゼンタール/作 トム・リヒテンヘルド/作
                            いまえ よしとも/訳 サンマーク出版
 2.『1ねん1くみの1にち』 川島 敏生/写真・文 アリス館
 3.『王さまライオンのケーキ』 マシュー・マケリゴット/作・絵 野口 絵美/訳 徳間書店
 4.『かわ』 長谷川 摂子/文 矢間 芳子/絵・構成 福音館書店
 5.『クリストファーのしあわせないちにち』 バレリー・ゴルバチョフ/作 三原 泉/訳 偕成社
 6.『さくら』 長谷川 摂子/文 矢間 芳子/絵・構成 福音館書店
 7.『しょうとのおにたいじ』 稲田 和子/再話 川端 健生/画 福音館書店
 8.『たまごのなかにいるのはだあれ?』 ミア ポサダ/さく ふしだ ちえ/やく 福音館書店
 9.『てんぐのきのかくれが』 青山 邦彦/作・絵 教育画劇
 10.『とりになったきょうりゅうのはなし』 大島 英太郎/さく 福音館書店
 11.『どろんこのおともだち』 バーバラ・マクリントック/作 福本 友美子/訳 ほるぷ出版
 12.『熱気球はじめてものがたり』 マージョリー・プライスマン/作 福本 友美子/訳 フレーベル館
 13.『ひいばあのチンチンでんしゃ』 さくらい ともか/著 岩崎書店
 14.『ひみつだから!』 ジョン・バーニンガム/ぶん・え 福本 友美子/やく 岩崎書店
 15.『フェドーラばあさんおおよわり』 K・チュコフスキー/作V・オリシヴァング/絵 田中 潔/訳 偕成社
 16.『ふたりのナマケモノ』 高畠 純/作・絵 講談社
 17.『ぼくのおふろ』 鈴木 のりたけ/作・絵 PHP研究所

10歳〜 大きな子でも楽しめる絵本です
 1.『牛をかぶったカメラマン』  レベッカ・ボンド/作 福本 友美子/訳 光村教育図書
 2.『おかのうえのギリス』  マンロー・リーフ/文 ロバート・ローソン/絵 こみや ゆう/訳 岩波書店
 3.『カクレクマノミは大きいほうがお母さん』  鈴木 克美/作 石井 聖岳/絵 あかね書房
 4.『かしこいさかなはかんがえた』  クリス・ウォーメル/作・絵 吉上 恭太/訳 徳間書店
 5.『カッパのあいさつ』 高畠 那生/作 長崎出版
 6.『変わり者ピッポ』  トレイシー・E・ファーン/文 ポー・エストラーダ/絵 片岡 しのぶ/訳 光村教育図書
 7.『じゅうりょくってなぞだ!』  フランクリン・M・ブランリー/作 エドワード・ミラー/絵
                      やまもと けいこ/訳 福音館書店
 8.『ひとつ』 マーク ハーシュマン/作 バーバラ ガリソン/絵  谷川 俊太郎/訳 福音館書店
 9.『マグナス・マクシマス、なんでもはかります』  キャスリーン・T.ペリー/文 S.D.シンドラー/絵
                                  福本 友美子/訳 光村教育図書
 10.『リヤ王と白鳥になった子どもたち』  シーラ・マックギル=キャラハン/文 ガナディ・スピリン/絵
                            もりおか みち/訳 富山房インターナショナル

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題名索引

 −あ−
   『アヒルだってば!ウサギでしょ!』(7歳〜)
   『1ねん1くみの1にち』(7歳〜)
   『牛をかぶったカメラマン』(10歳〜)
   『王さまライオンのケーキ』(7歳〜)
   『おかのうえのギリス』(10歳〜)
   『おとうさんはパンやさん』(3歳〜)
 −か−
   『カクレクマノミは大きいほうがお母さん』(10歳〜)
   『かしこいさかなはかんがえた』(10歳〜)
   『カッパのあいさつ』(10歳〜)
   『かわ』(7歳〜)
   『変わり者ピッポ』(10歳〜)
   『クリストファーのしあわせないちにち』(7歳〜)
   『ころんちゃん』(0歳〜)
 −さ−
   『さくら』(7歳〜)
   『じゅうりょくってなぞだ!』(10歳〜)
   『しょうとのおにたいじ』(7歳〜)
 −た−
   『たまごのなかにいるのはだあれ?』(7歳〜)
   『てんぐのきのかくれが』(7歳〜)
   『とこやにいったライオン』(3歳〜)
   『とりになったきょうりゅうのはなし』(7歳〜)
   『どれにしようかな』(3歳〜)
   『どろんこのおともだち』(7歳〜)
 −な−
   『熱気球はじめてものがたり』(7歳〜)
   『ノマはちいさなはつめいか』(3歳〜)
 −は−
   『ひいばあのチンチンでんしゃ』(7歳〜)
   『びっくりまつぼっくり』(3歳〜)
   『ぴっつんつん』(3歳〜)
   『ひとつ』(10歳〜)
   『ひみつだから!』(7歳〜)
   『フェドーラばあさんおおよわり』(7歳〜)
   『ふたりのナマケモノ』(7歳〜)
   『ふねがきた!』(3歳〜)
   『ぼくのおふろ』(7歳〜)
   『ポケット』(0歳〜)
 −ま−
   『マグナス・マクシマス、なんでもはかります』(10歳〜)
   『まんまるがかり』(3歳〜)
   『みずたまちゃん』(3歳〜)
   『もぐらバス』(3歳〜)
   『もりのてぶくろ』(0歳〜)
 −や・わ−
   『リヤ王と白鳥になった子どもたち』(10歳〜)
   『ワニあなぼこほる』(3歳〜)

 

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